マジラブスターリッシュツアーズ ダブルアンコールの話

 

 

今回こそは長文を書くまいと心に決めてたんですよ。

 

でもね、ダメだった。ダブルアンコールを見た瞬間に、私の中の全てが肯定されたような気分になってしまった。

 

翔くんが泣いてて、耳馴染みあるイントロが流れ始めてから、体温が一気に上がる感覚になった。熱くて、苦しくなって、前が見えなくなった。

 

嘘でしょ、馬鹿じゃないの。

真っ先に思ったのはそんな最悪な感想。

そして間違いなく、私はこのために生きているんだと実感した。

 

 

 

マジラブスターリッシュツアーズの公開から2週目に入る時、ダブルアンコールの存在が知らされた。正直キングダムのイメージでいたから、ルレのセリフが増えるのかな〜程度にしか思っていなかった。

 

謝れ、マジで。

 

そんなもんで済まされるわけがないだろ。何年うたプリにいるんだ、お前は。学ばない奴め。

このコンテンツが非常に愛に溢れた場所であることを、こういうことがあるたびに実感してしまう。

 

ツアーズの公開自体も、私からしたら夢のような話だった。だけどその大きな会場に立つ彼らはちゃんと存在して、彼らを支える私たちもちゃんとそこにいて、互いを思い合っているのがとても伝わってきた。

単独ライブのスタリちゃん、はしゃぎすぎじゃない?

もちろんこれまでのキングダムでも十分格好良くて最高だったんだけど、今回のは正直比じゃない。自分たちのファンしかいない空間だと、この人たちはこんなはしゃぎ方をするんだ…

知っているはずなのに、そこには知らないみんながいた。

 

それぞれのソロの後ろにメンバーがいるなんて、誰が想像した?

そういうのはさ、オタクが酒を煽りながらする妄想だったじゃない。まさか本当に形になるなんて。

この人たちは私たちのことをなんでもお見通しなんだな、と感じた。

 

それぞれのソロのこと、ユニットのことを語り出したらキリがないので、大人しくダブルアンコールの話をしたいんだけど、したい割に記憶がないんですよ。

 

私たちが、大袈裟ではなく何万回も聞いてきたあの歌を、大人になった彼らが慣れた様子で歌って踊っていた(たぶん)

アイドルが始まりの歌を大切にすることは、本当にファンのためでしかないと思う。もっともっと新しい音楽に挑戦していきたいはずで、実際そんな格好良い姿を惜しみなく見せてくれたのに、更に自分たちの原点はここだと教えてくれる。

自分と彼らの、あの頃から大きく変わったこと。何も変わらなかったこと。ぼやけた視界でふわふわと思い返していた。それこそアニメのエンディングみたいに、場面が切り取って想起されるような不思議な感覚だった。

これが…ハッピーパルス………???

 

いつまでも成長を見せてくれて、成長を誇るみんなが本当に格好良い。

一緒にいられる限り一緒にいたい。そう思えるものに出会えたことが、私は本当に幸せだ。

 

あの時、一緒に彼らを追いかけていたあの子を絶対に誘おうと決めた。こんな格好良くなったんだよって分かち合いたい。

あの頃のように学校が終わったらCDを買いに行って、カラオケに入り浸るようなことはできなくなってしまったけど、きっとそれなりにちゃんとした大人になっているはず。

今だから感じられることがきっと多くあると思うから。

 

そんなことを考えてたらもっともっと泣けてきてしまって、結果的に何も見られずに終わってしまった気がする。

やっぱり会いたい時に会えるってすごく幸せだ。私の心の健康のために、どうかロングランになってくれますように。

 

ST☆RISHへ、愛を込めて。

緑谷出久と爆豪勝己

 

僕のヒーローアカデミア33巻までのネタバレを含みます。

 

 

 

ヒロアカの主人公、緑谷出久とその幼馴染でありライバルの爆豪勝己の関係性は、幼少期に遡る。

もとよりガキ大将気質の爆豪は優秀な個性を持ち、緑谷は無個性だったことで、その上下関係は確固たるものになる。

 

二人とも、目指すヒーロー像はオールマイトだった。

 

オールマイトのどこに憧れて互いのヒーロー像として落とし込んだのか、その差はなんなのか。

ナンバーワンという肩書きはもちろん、その働きは迅速で全ての人を救い、悪を倒す。わかりやすく単純とも言えるヒーローとしての姿は、無垢な幼少期こそ受け入れられやすいように思う。その裏で、オールマイトの成し遂げていた完璧を求められ、オールマイトに近づくことを諦めてしまったヒーローがたくさんいたことをコミック内で描写されたとき、私はぞっとした。

体を蝕みながらも人々を救うために戦い、守り続けるオールマイトを動かすのは、正義感ただ一つではないだろうか。ここでいう正義感には、誰も傷つけず悪を倒すことで人々の期待に応えること、というのがしっくりくると思う。もちろん、もっと広義であると思うが、あえてここでは限定させてもらう。

つまりこのオールマイトの正義感は、民衆のヒーローに対するイメージそのものになってしまった。

 

緑谷の中のヒーロー像も、そっくりそのままこの正義感に当てはまる。自分に力がなくても人を助けてしまう性格は、オールマイトのようになってこそ満たされるものがあると、きっと本人も感じていたことだろう。まわりにどれだけ批判されても自分が正しいと思ったことを貫くことが正解なのだと、彼は幼少期に何度も見たオールマイトの姿から落とし込んでいる。自分の信念のためにはルールも簡単に破ってしまったり、誰がいっても聞く耳をもたなかったり、周りを振り回してしまう欠点も緑谷は学んでいく。

 

対する爆豪は、オールマイトが生んだ正義感に犠牲になってきたヒーローたちそのものとも言える。誰かの上に立つことで劣等感を覆い、自分がナンバーワンだと言い張る。ただ一つ彼が他のヒーローと違ったのは、幼少期からオールマイトの正義感に憧れてきていること。そしてオールマイトのような正義感を強く持った身近な人間が、無個性で自分より劣っていることに、幼少期の爆豪は大きく混乱したことと思う。だから緑谷に憧れることなく、蔑み、避けてきていたのに、緑谷は純粋な気持ちで爆豪の能力に憧れを持ちながらOFAを得て、いつの間にか爆豪より多くの人を救っていた。

オールマイトの正義感そのものが完璧でないことを、爆豪は緑谷を近くで見ることでよくわかっていた。そしてさらに爆豪が人質になったことでオールマイトが力を使いきり、ヒーロー活動ができなくなってしまったのを目前にし、重く責任を感じてしまう。そこで自己犠牲の上で成り立つ救済が全ての幸せにつながるわけではないことを、爆豪は改めて知っていく。自分がどれだけ傷ついても「これでよかった」と笑われてしまうことが、とてももどかしかったことだろう。

さまざまなことがあった中で、爆豪の中のオールマイトへの憧れがなくなることはなかった。緑谷を間近で見ているから、彼とオールマイトの強すぎる想いを理解はできる。だか共感はできない。そこが大きな緑谷と爆豪の違いだと考えている。

 

作中のキーワードとして、「救けて勝つ」「勝って救ける」というのがある。

たくさんの人を救う姿に憧れた緑谷と、誰にも負けない姿に憧れた爆豪。救うためには自己犠牲を受け入れてしまう緑谷と、勝つという言葉にプライドを乗せて自分を追い詰めていく爆豪。

 

緑谷にとって救けるべきものとは自分以外の全て。憧れのヒーローから受け継いだ理想の力を磨き上げ、たくさんの人を自分の正義に従い救けていくことで満たされていた緑谷は、大きな敗北を経験した。その経験が自分を追い込み、守れないものがあった事実を受け入れられなくなっていく。世界を守ってくれていたオールマイトはもういない。全てを守るためには、緑谷がオールマイトになるしかない。「次は君だ」というオールマイトのヒーローとしての最後の言葉を、緑谷個人に言われているように捉えてしまったのは、OFAを受け継いでいるということと、緑谷の理想が一人で全てを守るオールマイトの姿だったから。

 

対する爆豪は、勝つことにこだわっていたが、そのプライドは早々に砕かれる。雄英には優れた人がたくさんいたし、勝つこともできず、オールマイトを犠牲にしてしまったこともあった。そして何より、蔑んできた緑谷に負け続けてきた。力で人の上に立ち続けていたのに勝てなくなったことで、自分自身は大きく傷ついていくが、周りの友人たちは誰も彼を馬鹿にしなかった。ひときわ目立つセンスの上に努力があることを、緑谷を含むクラスメイトたちはよくわかってくれていた。雄英入学前に緑谷に救われたときに次いで、神野でクラスメイトたちが助けに来た時、改めて救われる側の立場になったことで、受け取り方に大きな変化があったことに気がついたのだと思う。徐々に一人では成し遂げられないことがあることを、爆豪は気づいていく。

 

周りの人を尊敬していたはずなのに、受け継いだ意思と個性による使命の重さに潰されそうになり、自分とそれ以外という分類しかできなくなって、独裁的になっていってしまった緑谷と、自分とそれ以外だった価値観が壊されていき、自分の隣に立つ人物や先に立つ緑谷のことを受け入れて、「救ける」「勝つ」ことの意味に気づいていった爆豪の立場は、今では完全に入れ替わっていった。

「救ける」ことも「勝つ」ことも、一人でできなければみんなでやればいい。そう爆豪に言われたことが、どれだけ緑谷にとって衝撃だったかは、彼らのやりとりを見ればわかることだろう。

 

憧れのヒーロー、オールマイトが残した意思を継ぎながら、オールマイトが成せなかったことに仲間たちと立ち向かっていく。

二人の関係性を中心に、どんどん成長していくヒーローの卵たちの姿が、どうにも楽しみで仕方がない。

 

 

ヒロアカ、終わらないで。

 

セシルと私たちの物語

愛島セシルが好きだ。

毅然としていて、優雅で、上品で、可愛らしい愛島セシルのことが好き。

 

彼のソロアルバムを聞いて、改めてそう思った。アグナパレス出身の愛島セシルがアイドルとしてアルバムを出せたこと、アイドルという文化を理解し、自らの音楽の理念を変えてまで私たちファンに歌を届けてくれようと日々努力してくれていることが、どれだけ素晴らしいことか。

 

日本のアイドルに求められる「カワイイ」の文化を外国で生まれ育った人が理解をすることって、とても難しいと思う。セシルは特に王室で育ってきて、カワイイとは無縁の環境で育ってきただろうから、アイドルがファンにカワイイと思われる理屈みたいなのもわからなかったと思う。

カワイイとかっこいいのギャップ、自分の振り幅がどこまであるのかを自分で把握して、それをエンターテインメントとして自分を商品化して売りださなくてはいけない。周りのプロデュースよりも、自己プロデュース力がアイドルには求められる。

 

セシルはカワイイ。少し拙い日本語、愛嬌のある表情、花が咲くような笑顔、甘い歌声、何事にも一生懸命な姿勢……挙げ始めたら切りがないけど、これはもうセシル自身もわかっている自分の商品になる部分だと思う。

カワイイとわかってきたのはいつなんだろう、とよく考えるけど、彼の歌を聴いていたら割と明白な気がしている。初めの方は、美しいアグナパレスの文化を生かした曲調の歌が多かった。歌い方も優しさの中に威厳があるような、言葉一つ一つに祈りがこもっているような風に感じる。

セシル曰く、アグナパレスの文化の中で歌とは捧げるもの、祈りであって、自分を表現するものや楽しむために歌うものではなかったっていうのも、すごく独特な文化だなって思うけど、曲を聴いてたら納得してしまう。

だからこそ神聖なものに触れ続けて育ってきたセシルにとって、ST☆RISHの、春ちゃんの作る歌ってすごく衝撃的だったんだと思う。それこそ、異国に飛び込んでまで掴みたい「運命」だったんだろうな。

ST☆RISHの☆としてアイドルになって、グループ内でのセシル自身の立ち位置をだんだん理解し、可愛い表現が多くなってきたのも、彼の努力の現れなんだと思うと………ほんとに、もう……。

 

可愛い愛島セシルの表現が上手になったけど、セシルって基本的に自分の世界観をすごく持っている人だし、一人でファンの前に立つ時はよりその世界観を大切にしているように思う。世界観っていうのは彼の生まれ育ってきた場所の文化だとか、彼自身の物事の捉え方のことで、「永遠」とか「運命」とか、言葉自体は日本語だけど、少しセシルの中での言葉の意味は独特な気がする。

 

逆に、その世界観を理解しようとこちらも歩み寄らなければ一生寄り添えない世界ってことも言えると思う。

 

セシルの言葉はいつも神秘的で、美しくて、凡人の私には敷居が高いというか、理解が難しいって思ってた。でも、何がきっかけなのかは忘れてしまったけど、「セシルは何を言おうとしているんだろう…?」と真剣に考えたことがあって、彼の示す「未来」「奇跡」「運命」って言葉たちに向き合ったことがあった。

 

それが、沼でした。

気がついたらもう抜け出せないとこまで来ちゃってたんだなぁ…。

 

セシルの言葉は、彼と最初に出会ったときから言っていること自体は何も変わっていない。でもその存在が大きく見えて近寄りがたく見えていたのは、勝手にこっちが言っていることだった。いつだってセシルは私の、そう、あなたのそばにいようと言葉の限りを尽くしてくれているわけで…。

 

セシルの言葉はスピードラーニング。これに尽きると思う。

集中して聞けば、読めば、その分だけセシルの世界観がわかるようになってくるし、わかったときに彼の世界観とその存在感、スケールの大きさに膝が震えた。

なによりもやばいのはセシルの造る世界の中心には、私がいたってこと。

 

セシルって、自分の世界には自分が中心にいるわけじゃないんだよね。常に誰かを想っていて、誰かを中心に自分が周りの星となって私たちを照らそうとしてくれている。

そのスタンスってきっとアイドルになったからってわけでもないと思うけど、アイドルの愛島セシルにとってその“誰か”はファンである私たちで、そしてファンを照らす星はセシル一人じゃなく、ST☆RISHのみんなになった。

 

そう、ST☆RISHもまたセシルの世界にはなくてはならないものなのです…。

 

ちょっと宗教みを帯びてきてしまったが、以上が私の思う愛島セシルその人だ。

 

仲間と一緒にいるときの可愛らしいみんなの弟の愛島セシルが基本的に目立つようになって、歌も可愛い表現が増えてきたからこそ、Crown of Agnaには本気で驚いた。

独特のセシルの世界観を全面に出しながら、アイドルになって得た新しい自分も表現していて、アグナで生まれ育った自分をまっすぐに表現してくれたことが嬉しかった。このまっすぐさが何よりも眩しくて美しいんだよね。

「歌う場所が違っても、変わらない想いを曲として残すことでワタシの生きた証としたかった」とブックレットで言っていたことが印象的。いつかきっとセシルはアグナの王になるから、自分のアイドルとして生きた証を残したかったのかな、と思うとまだ見ぬ未来に苦しくなる。同時に、今アグナにいる人々に向けての言葉でもあるんだろうなって思った。お母さん、セシルは元気にしているよ……。

 

からの☆☆への可愛い全振りの振れ幅よ…。これがアイドル愛島セシルの魅力よね。どちらもセシルで、どちらかが欠けていてはアイドルとしてもアグナの王としても成り立たない。

そんな想いで彼の曲を聴くと、より彼を知る機会になるんじゃないかなって思う。

 

7色の星が幾千年輝いて、緑色の☆を起点に星々が繋がりあって星座となる。その輝きが幾光年を経て誰かのもとに届いて、そこから物語が生まれる。その物語の主演は、セシルと私たち。

愛島セシルはもはやそんな規模で話をしているんですよ。アイドル愛島セシルという星は、その名を呼んでくれる人がいないと輝けない。セシルの輝きがこうしてファンに届いていることに、セシル自身が本当に喜んでくれていて、奇跡と呼んでくれていて、本当に本当に大切にしてくれている。

 

何事にもまっすぐ、努力のできるセシルだからこそ、その名前をたくさん呼んであげたいって思う。そうすれば本当に、来世の来世までセシルの唄がそばにいてくれる気がする。

セシルの唄声が運ぶ世界で、セシルがたくさん愛されて幸せでいてほしいと、心のそこから願っているよ。

 

 

こんな風にクソデカになってしまうスピードラーニング、みなさんも今すぐはじめてみてはいかが??

 

 

 

スタリ担、HE★VENSについて考えるってよ

 

「LIFEの瑛一って、HE★VENSしか知らない兄さんだよね」

 

そうヘヴ担のフォロワーに言われて衝撃を受けたことがある。

キングダム公開中に言われたことなので、結構前のできごとだが、今でも時折思い出す。なんでこんなに忘れられないんだろうと考えていた。なので、今回はこれに向き合って、瑛一を中心に、私の考えるHE★VENSについてまとめてみた。

 

 

たしかに、瑛一ソロの前曲の「STATE OF PERFECTION」(以下SOP)は、アニメの内容も影響してあの頃の少し狂気じみた瑛一の色が強い。

 

アニメから得た鳳瑛一という人についてすこし考えてみた。

 

自らの望む最高の音楽、その頂点にたどりつくために音也の心を抉り、内なる心理を引き出そうとした瑛一は、HE★VENSを駒呼ばわりするレイジング鳳と少し似たものを感じる。

音也がつぶれることなどありえないといっていたが、それはあくまで瑛一自身の価値観であり、実際のところ結構あぶなかったと思う。使い捨てる感覚のレイジング鳳とは異なるが、望むもののためには多少の犠牲をいとわない手口は似ているように思う。

あの出来事やNEXT DOORという二人のユニット曲は音也が真の笑顔の意味を見い出すために必要な出来事だったし、結果的に瑛一ってすげーな、と思ったけどやり方は少々手荒で、当時アニメを見ていたとき、あの回はトラウマだった。

しかし、父との違いは自己犠牲をするかどうか。

HE★VENSが監禁され、SSSに出られないとなったとき「心を石にして…」「屈するしか…」といったことを呟いていた。きっと、何度かそうして父に従ってきたのだろう。常にあの父と心理戦をしていたのかと思うとゾッとする。鳳家、やばそう(やばい)。メンバーはそんな瑛一の自己犠牲癖には気付いているだろうが、きっと瑛一が直接彼らにそんな面を見せようとすることはないし、メンバーも、そんな瑛一にたくさん救われてきたと思う。

そんな中でHE★VENSと出会えたのは、本当に瑛一にとって幸せだっただろう。父の願望を叶えつつ、音楽にひかれて集った仲間。瑛一が「完璧な国(SOP)」をつくるのに必要な仲間に出会わせてもらうことができた。レイジング鳳の組織を作る力や人を見る目は確かだと思う。

 

SOPのスコアに、彼は「エンジェルと共に目指す夢」と書いていた。「音楽に満ちた美しき世界」が彼の言う「完璧な国」なのだと思う。彼の考える「完璧な国」というのがどんなものなのか、とても興味がある。彼が思う国は、音楽の共鳴により集った人々をさすのか、それとも概念そのものへの憧れなのか。または両方か。

以前から瑛一は世界や国といった莫大ながらも自分たちで枠組みを作りたがるような、ある意味保守的な思考があるな、と感じていた。

ずっと幸せでいられる世界を創って、暖かいもので囲われて生きていたいのは瑛一自身なのかもしれない。その瑛一やHE★VENSが作り上げたものがこの世の頂点にいけば、誰も文句は言えない。父でさえ、干渉することはできない。その覚悟が揺らぎそうになったら自分自身にナイフを刺して律し、犠牲を払ってでも望みを叶える。SOPは、そんな覚悟のある歌だと思う。 

瑛一のつくる世界や国という名の箱庭づくりに賛同して集ったHE★VENSの皆も、今いる場所とは違ったところに居場所を求めている気がしている。

先にも述べたように、HE★VENSが集められたのはきっとレイジング鳳の手腕あってこそだと思っている。同じ音楽を愛する者たちで結成されているから、言葉や仕草よりもっと深いところで繋がっている。HE★VENS以外の人間と歌うことを「魂が穢れる」と表現するシオンを見るたび、HE★VENSがつくられたことの意味の答えが欲しくてたまらなくなる。

 

では LIFE〜with thanks〜 はどうだろうか。

SOPがアイドル鳳瑛一が目指す理想のアイドル像の歌だとしたら、LIFEはそんな鳳瑛一が今を生きている意味を表した曲だと思う。

この曲の収録されている「Anthem for the Angel」というアルバムは、賛美歌や聖歌、つまりエンジェルに捧ぐ歌をテーマに作られている。HE★VENSの全体の曲調や歌詞として、支配欲や独占欲のような、宗教〜〜!と言いたくなるような曲が多いけど、このアルバムに関しては全体的にエンジェルに対しての感謝、愛しさをテーマにして、優しかったり元気になれる曲調が多い。うそ。ナギだけめっちゃ宗教だったわ (大好き)

これまでのソロ曲とはガラッと雰囲気の変わったメンバーも多くて、なんでそんな変わったのだろう、と考えたとき、冒頭で話したフォロワーの言葉が思いついた。

 

瑛一が変わったから、みんなも変わっていけたんじゃ…?

 

アイドルとして瑛一のスタンスが変わったきっかけとしては、SSSの決戦ライブでQUARTET NIGHTST☆RISHと戦ってファンのために歌うことの大切さ、楽しさを音楽で表現することの素晴らしさを再確認したからだろう。新しいHE★VENSを試してみたいと思ったのかもしれない。

スター性の強い瑛一より、普段のHE★VENSのメンバーに見せているような父性に近い慈愛を感じさせる瑛一を見せることで、新しいHE★VENSとしての一歩目にしたかったのではないだろうか。これまでの個の強さを引き出す曲調より、HE★VENSの「家族」としての強みを生かす方向性を新たな可能性として出してみたかったのでは、と考えた。

皆、崇高なHE★VENSのメンバーとしての曲調から普段のメンバーの人間らしさや可愛らしさを感じられる曲調になっているし、このアルバムの選曲自体、結構な挑戦だったんだろう。

このアルバムのおかげでHE★VENSがより身近に感じたことは間違いないし、もっと知りたい、もっと聞きたいと思うことが増えた。「HE★VENSのことよく知らないんだよね」という人にはとりあえずこのアルバムを配り歩いていたぐらいには大好き。このイメージを絶妙に変更してくるあたり、鳳瑛一のリーダーとしての企画力や統率力は素晴らしいし、大手事務所だな、と感じる。

 

ついでにもう一人触れたい人物がいる。それは、日向大和。

ファンの中でも最初のイメージから大きく変わった人物のうちの一人ではないだろうか。大和は、ダンスも歌もアイドルとして高い水準を誇りながら、目の前の来栖翔くんではなくその先の兄をみつめて生きていた。どうしてそうなってしまったのか、その詳細は不明だけど、その闘争心は並外れたもののように思う。かなり大きなコンプレックスに突き動かされている気がする。

翔くんと戦うことでファンの声援がアイドルに与える強さを改めて学んだ大和。思えば、2000%のラストでHE★VENSの解散を引き止めたときも、ST☆RISHはファンからの声援を大切にしてほしいといっていた。アイドルにとって当たり前だけど忘れてしまいがちなことを改めて学んだ大和の歌う、OVER THE TOP

きっとはじめは純粋にアイドルになりたいという想いだったのだろう。その道を進んでいく途中で、兄の存在にぶつかって道が真っ暗になってしまって、自分が何をすれば良いのかわからなくなってしまった。その苛立ちの言い訳をするように、幼い頃から繰り広げられてきた兄との勝負にぶつけるようになってしまったのではないだろうか。それでも仲間への想いの強さはアニメでも見ることができていた。

「ここまで来るのに衝突することもあったが、それも大事なステップの一つだ。」「困難を乗り越えてこそ、掴めるものがある。」キングダムでのここのセリフが、まさにOVER THE TOPそのものだと、聞くたびにじんわり暖かくなってしまう。そうやって人に語れるぐらい、彼はあの時の自分を昇華できているのだと。

いろんな人たちに支えられ助けられていることを、大和はきっともう忘れないだろう。だからこそ今その背中が大きく逞しく見えるのだと思う。本来の彼は、そういう芯の強さを持つ人であったら良いな。

そして、彼のもう一つの曲の「人生 on Sparking!」  この曲を好きな人も多いのではないだろうか。今だからこそ大和らしい曲と言えるけれど、アニメを見てすぐにそんなことは思えなかったと思う。

ブックレットにあるこの曲に対する大和のコメントが本当に好きで好きで、何度も読み返してしまうのだけど、特に「流れに身を任せ、声を上げりゃ、おれたちの世界ができあがる」「人生を楽しめ!!」の部分が好き。人生を楽しめと言えるようになった大和は本当に憑き物がとれたみたいで、高い壁がつくる影に埋もれている自分から、一歩日向に出て明るい空を見上げることができるようになったんだな、と感じる。大和の言葉には嘘偽りが何一つないと感じられるからこそ、あの時の大和もどこか憎めなくて、今の大和がこうしてエンジェルを「仲間」として呼んでくれることが、全ての答えに繋がっているのだと思う。

 

 

「終わることのない幸せが溢れる場所」がHE★VENSの歌う桃源郷なのだとしたら、愛を捧げよ〜the secret shangri-la〜は桃源郷に賛同する者のための歌と言える。

視覚、聴覚はもちろんのこと、同じ匂いを纏わせることで嗅覚を刺激し、かじりついた甘さと表現された味覚、ベルベットの手触りまで想像させることで五感を刺激する歌は、本当に、一度聞いたらなかなか忘れることができない。

この曲の中で気になっている箇所がある。

「希望湛えたロゴスから 命咲き乱れ 細胞から煌めく」のCメロのラストの部分。ここのロゴスという意味を、なんか哲学の授業でやったことあんな、ぐらいにしか思ってなかったのだが、改めて調べるとHE★VENSの始まりに結びつけるのではないかと思った。

調べた限りだが、ロゴスとは非常に意味が多く、主に言語・言葉を意味する。宗教によって用いられ方や捉え方は違うが、神のもつ言葉の力そのものとして捉えられ、神の放った言葉によってありとあらゆるものが創造された、とする宗教もあるらしい。

つまり、HE★VENSは神とされる誰かの言葉によって希望を満たされ、そこから生まれていると言っている。この神がレイジング鳳なのか、瑛一なのかはわからない。不滅のインフェルノでは「ホンモノが持つ天性 認めさせよう 神だって関係ない」と歌っていることから、おそらくレイジング鳳のことなのか…?目的が私的なことにしろ、やはり彼の人を見抜く力や大手事務所のトップに立つ実力としては確かなのだろう。

 

こんな文章を書きながら、どうしてHE★VENSは初めから7人で活動できなかったのだろうか、どうして綺羅と瑛一とナギの3人だったのだろうか、と考え続けているけど、納得できる答えはでない。そのときにふさわしい形で音楽を表現する、と綺羅は言っていた。新人としてデビューするのにあの3人がふさわしかった理由が今後語られることに期待したい。

 

基本的にコミュ力の高いST☆RISHよりも、もっともっと個性が強くて、「自分たちの居場所」と最年少が言ってしまうぐらいには孤独を感じて生きてきたのだと思う。なんども危機的場面に追い込まれても絶対にレベルアップして帰ってきてくれる。変化を恐れず、愛を囁いてくれるHE★VENSに、これから何度も魅了されていくのだろう。

本当は瑛一や大和だけでなく全員について書いてみたかったが、あまりにも私は知識不足なので、是非各担当の人の意見も聞いてみたい。(ナギについては以前に書いたことがある。)

ヘヴ担の方々からしたら、何を今更、と言われてしまうようなことばかりだったかもしれないが、これを書くことで私の考えるHE★VENSをまとめることができて、より彼らを好きになれた気がする。

同じように、HE★VENSに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しくおもう。

 

最後に、

 

帝ナギは天才。

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

レンくん√をやろうの会

 

うたの☆プリンスさまっ♪Repeat Love Switch版、発売しますね。

今回の移植はキングダムからST☆RISHを好きになってくれた人がたくさん買ってくれているみたいなので、その人たちの感想を聞くのがとっても楽しみ。

 

これからレンくんを知ってくれる人たちに向けて、レンくんにクソ重感情を抱えている視点から好き勝手に言いたいことを言いたいだけの文章になるので、足元に地雷が転がっている予感のする人は避けて欲しい。お願い、自衛してください。

古参アピという風に見えても仕方ないが、そんなつもりは一切ない。レンくんを多くの人に知ってもらって、彼を支える人がこの世の人類の半分ぐらいまで広がれば良いなと思っている。

ゲームの内容に関するネタバレは極力避けるつもりだが、当時のレンくんについて語るので、雰囲気は伝わってしまうと思う。何も知らないままでプレイしたい方は、ぜひプレイ後に来て欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直に言おう。レンくんは別人だぞ。

 

あのビジュアルで甘い言葉を囁いてくれて、仲間のことが大好きで可愛い顔で笑って、ちょっと自信がなくて、仲間とやる音楽とファンのことが大好きで………

 

なーーーーんてレンくんは、あの時代にはいない。

 

もうこれに関してはゲームをやってくれの一言で済む話なんだが、語らせてくれ。発売前にすべて吐き出してしまいたい。新規レンくん担を沼に引きずり込みたい。マジで、マジで……

 

あの頃からレンくんとともに生き、現在までレンくん担を名乗っている猛者たちは、皆一度は彼の過去と抱えているものの大きさに頭痛と吐き気を催しながら泣いたことがあるし、自分なんかじゃ支えられないって絶望したこともある。

それでもなんだか彼のことを放っておけなくて、アイドルとして大きくなる彼を見たくてひたすら見守ってきたことが今報われている感覚があるわけで。

だからこの通りこんなに重たい感情を彼に抱いてしまいながら生きている。

 

今のアイドルという仕事に全力で向き合ってファンと相思相愛な理想のアイドル神宮寺レンくんになるまでにはとっっっっっっっっても時間がかかっている。

それはレンくんが色々なことに立ち向かって努力を怠らなかったからに他ならないんだけど、レンくん担はどんなときでも味方がいるんだってことを彼にいつか気づいて欲しいと思いながら、ただただ見守る役に徹していた。

そしてレンくんはちゃんとそのファンの存在に気づいてくれて、愛に応えてくれた。その結果が直近でいうところの、あのプリツイ・ソロアルバムである。ラブ(指ハート)。

 

今回発売のリピラブはレンくん担がレンくんという存在に気づいた始まりの物語。

一言で言うと、「面倒くさい」。今のレンくんから入った人には「お前まじであの神宮寺レンくんか…?」となると思う。

 

ただただ日々を生きるだけで、人も音楽も全てを拒絶して疑いながら生きている。でも寂しいから人にそばにいてほしくて、女の子を引き寄せる。でもどうせその女の子たちもルックスや家柄に寄ってきただけだと感じている。

当時のレンくんには人を信じる力がなかっただけで、レンくんの求める愛がその女の子たちの中にはあったかも知れないんだよね。でも彼女達はレンくんにそれを気づかせてあげることができなかった。レンくん自信も怖がって、信じることができなかった。

これについては過去記事でも語っているので、ぜひ。

miashs0101.hatenablog.com

 

当時のレンくん、自分のことが本当に好きじゃないんだよね。でも本心にある優しさは何にも変わってないし、現在のプロ意識の高さに通じる発言も見える。そのギャップに数々のレンくん担は落とされてきた。

 

あのレンくんが、まさか人を愛することってとっても素晴らしいことなんだって伝えるために歌詞を書いて、そしてその愛する最後の相手がレンくん自身であればいいって直接本人がファンに向けて言うことになるなんて…

自分が将来「死ぬまでオンステージ」なんて言っているとは想像つかないんだろうな。

レンくん、今のあなたはたくさんの人に愛されてたくさんの人に求められる最高のアイドルだよ。こんなに幸せでいいのかなって思えるぐらい、幸せになれるよ。最高の仲間に最高の音楽、最高のステージがあなたを待っているよ。

 

 

 

はい、ようこそ神宮寺レンくん沼へ。

 

 

 

いろんな意味でレンくん√苦手という人も少なからず存在する。わかる。私は大好きだけれど。

プレイしてレンくんのことを苦手になってしまった人がいても、それは素直な感想なので、その気持ちも大切にしてあげてほしい。無理に好きになる必要はない。

でももし、今の彼をみて少しでもかっこいいな、好きだな、と思う感情があるなら、時間をかけてもいいので、ゆっくりと受け止めてあげてほしい。リピラブで語られていることは、今のレンくんの礎に他ならないから。

たくさん苦しんで、絶望して、コンプレックスを抱えてほしい。

それでもまだ彼のことを好きでいたら、全力で彼を愛してあげて欲しい。レンくんはその愛に応えてくれます。

 

新規、古参なんて関係なくレンくんが愛していることはソロアルバムを通してレンくん自身が教えてくれている。

私達の愛がレンくんをここまで育てて、育った彼を更にたくさんの人が応援してくれるなんて、レンくん担冥利に尽きる。

なのでレンくんの重さに耐えきれなくなったら、他のレンくん担に助けを求めて欲しい。古の猛者たちは苦しんでいるレンくん担をよしよししてさらなる沼に引きずり込むことしか考えていないが、レンくん担のつらさをわかるのも、レンくん担だけだと思っている。

 

レンくん担界隈はいいぞ。びっくりするぐらいレンくんに対してのクソ重感情が一致している。もしかしてヘソの緒繋がってましたか?って聞きたくなるぐらい一緒で鳥肌がたつことがよくある。ソロアルバムのジャケ写が公開されたときのレンくん担のツイート、コピペか?って思った。大好き。

それぐらい意思疎通ができているし、そんなレンくん担とレンくんは相思相愛というとんでもねぇ界隈なので、ぜひ気軽に片足突っ込んでほしい。気がついたら肩まで浸かってるから。

そしてたくさんレンくんとの思い出を教えて欲しい。どうして彼が好きになったのか、たくさん彼の名前を呼んで、ずっと大好きでいてあげてほしい。

 

 

 

 

彼の魅力が、本当に、もっともっと多くの人に伝わりますように。

 

彼がアイドルとして生きると言えるようになるまでどれだけのことがあったか、答えは全て、彼の音楽とゲームの中にある。

 

 

来栖翔くん限定キス魔になった話

 

ねぇみんな聞いた??

来栖翔くんの新曲2曲、両方ともとんでもなくない??

あたまズルズルの語彙力のまま書き記していくので、足元に地雷が転がっている人は注意してほしい。割となんでも許せる人向けです。

そしてこの文を書き始めた今、ブックレットは読んでいない状態です。こわくて読めないんだ。

ネタバレ、過去話、個人的解釈が盛りだくさんです。ぜひ自分で聞いてからきてね。私は神宮寺レンくん最推しです。閲覧は自己責任で。

 

 

 

 

OK?

 

 

 

 

 

1.翔ける軌跡

 

ねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜え好き〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

冒頭から過去の自分に対して、今の自分が誇れるかどうか問うところからはじまっちゃってんのよ。

 

「どうして俺ばかり…」もうこの一文に来栖翔くんの明るさの中にある人間らしさ、辛い過去、苦労してきたこれまでの物事がギュって詰まってる。これまでの来栖翔くんなら、それを人に見せることを嫌がってたはずなのに、それなのに…それなのに…(オタクはここで泣く)

 

そんな中みつけた光。具体的にはいつのことなんだろう。みんなで一緒にステージに立ったときのことかな。歌いたいと思える音楽に出会ったときかな。一緒に歌いたいと思える仲間に出会えて、みんなで目標のために必死になっていたあのとき、まさに青春だったよね。

翔くんにはみんなを自然と集める魅力があって、いつもST☆RISHの中心にいる。周りが間違っていると思うときにはしっかりと怒ってあげられて、弱音を吐き出しても受け止めてあげられるだけの度量があって、自分が間違っているときには喧嘩もするけど間違いを認められる素直さがある。その輝きが、ST☆RISHの原動力になってると思う。

 

翔くんから紡がれる「若かった」の一言がすごく切なく感じる。翔くんが一番辛かったときには、いつかガムシャラに生き急いでいたこの時期をそうやって振り返ることができるなんて、心の底からは思えていなかったかもしれない。あっという間に16歳を超えられたね、翔くん。

翔くんには他のみんなとは違うタイムリミットによる“焦り”があって、自分は倒れないと信じ込ませつつ、きっとどうしても一緒に並んでいる仲間の足並みが遅く感じることがあって、一人で突っ走ってしまうことがあったんだろう。

自分の背中にも羽根があることを知って、羽ばたける楽しさを知って、ついつい頑張って羽ばたき続けてしまう翔くん。でもST☆RISHのみんなはそれを咎めるわけでもなく、「羽根を休める居場所」として受け入れてくれている。なんて美しい関係性なの…??

 

なによりこの曲、Stay innnocent(初心のままで、無邪気なままで)とか、Showtime must go on(一度はじめたことはなにがあっても続ける)とか、散りばめられたフレーズの一つ一つが格好良すぎる。

強がることしかできなかった時、格好つけるだけじゃない本当の自分を愛せるようになった時、たくさんの人に支えられて自分があることを知れた時も、その一瞬一瞬を忘れずに、決めたことはなにがなんでもやり遂げる。

生きているこの時間をやり遂げる(Livetime must go on!)

翔くんの覚悟がひしひしと伝わってきて、フレーズを聞くたびに泣いてしまう。

人よりも生きることに制限があったにも関わらず、大きな夢を持って、輝く笑顔を放って、たくさんの人を「守ってやる」と言える来栖翔くん、本当に本当にかっこいい。

親御さん、どうしたらこんな良い子に育つんですか…?子育て本出したりしません…?

 

「翼の設計図で 空を彩ろう」

このフレーズがすごく美しい。誰の背中にも羽根があることに気がつけた翔くん。これまではつい一人で突っ走って飛び立ってしまっていたけれど、今度は一人で飛ぶんでいってしまうんじゃなくて、みんなで一緒に大きな翼を作って、みんなと一緒に飛びたいと思えたんだね。

自分の未熟さや若さに気づいて、周りにいかに支えられてきたかに気がつくことができて、はじめて見つけた光のまぶしさを忘れずに、みんなとこれからも生きていきたいと、そう思っているんだろう。

 

 

 

この曲聞いて泣いちゃったのだ〜〜〜れだ!!

ST☆RISHだ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

支えてくれたファンのための歌、そしてなによりもここまで自分を支えてくれた仲間への歌。あまりにも美しくて、翔くんらしくて、大好きです。

 

 

2.Sweet Kiss

 

すいちゅ〜〜〜〜〜〜!!!!!!

こりゃまたとんでもない宗教ソングを作ってくれたもんだ。

こんな可愛い曲調なのに絶対踊りも衣装も雄じゃん〜〜〜〜やだも〜〜〜〜〜!!!

 

この曲彼女として語ったほうがいい??ファンとして語った方がいい???

どちらもギュッと全部乗せするから文章めちゃくちゃになると思うけど許してね!!

 

ドキドキが止まらない恋を、「きっと俺だけじゃない。瞳見ればわかる」って言えちゃうの…?ええ…?この曲聞いたら自分に恋しちゃうって自信がおありで…?大正解です。

ここまではよくあるファンに向けてのアイドルソングって気がしてたんだけど、そのあとの「大丈夫、緊張も俺とお前の愛のトッピング」ってフレーズで一気に二人きりの雰囲気でちゃうよね。

緊張て…緊張て…!!!伝わるぐらいは近い距離にいるってことでしょ…?これ絶対まじでSweet kissする5秒前だしなんなら来栖翔くんも緊張してるよね!?え!!??こわ!!???今度来栖翔くんが実写化する少女漫画の話!!???私ってもしかして橋本環奈だった!!??? 

あっ、ちょっとファン人格で語るのめちゃくちゃ難しいかもしれない。なんか握手会とかの設定にしていい??(は?)

 

特に私はちょろい女なので2番の冒頭で死んだ。本当に何を歌われているの…?頭の中でめちゃくちゃゼクシーがCMやってるんだけども…?触れてもいいダーリンはあなただけで間違いないけど触れるのだけは本当に勘弁してくれって気持ち。めちゃくちゃ爽やかにセクシーなことを歌われている気がしてならないの…たしゅけて…

 

来栖翔くんの男気というポリシーは揺るぎないんだなぁという語尾が好き。「教えてやるよ」とか「俺だけだよな?」とか。こんな幸福感あふれる上から目線ある…?格好良過ぎない…?

男が守ってやるっていうのは当たり前の価値観なんだろうなぁ。これまで翔くんが色々と努力してくる中で、たくさんたくさん支えられて生きてきて、ちょっと格好つかない場面があったり弱さが見えてしまう場面があったり、翔くん的にはかなりヤキモキしたんだろうけど。

それでもありのままの自分が一番なんだって気づけるきっかけになったり、ありのままを受け入れてくれた存在(ファンであれ彼女であれ)に心の底から感謝していてくれて、だからこそ今度は自分が守ってやるって気持ちを、「Sweet Kiss」ってフレーズに込めたんだろうな。

翔くんが掴んだ未来。たくさんの人が支えてくれた未来。「未来を教えてやるよ」といえる今、本当に幸せだね、翔くん。幸せになる未来しか見えないなぁ。

 

これまでの男気来栖翔を取っ払って、みんなを良い意味で裏切れるようにたくさん悩んだんだろうなぁ。かわいいと言われることに抵抗のあった人が9年を経てそれも自分の魅力だと武器にして、そして時には強引に迫ってくる。

そんなの恋しないわけなくない??本当に格好いい。

 

一発目のレコーディング終わったとき、「っだぁーーー!恥ずかしーーーー!」ってジタバタする初回限定版の映像特典、本当によかったよね…(幻覚)

 

 

愛は❤︎   ❤︎は心臓

ジャケ写に手書きで63個も描いた翔くん、一つ一つに思いが募ってるんだろうなぁ。見れば見るほど、本当に愛しいよ。

 

 

2曲とも、これまでの歌い方とちがって大人っぽい雰囲気があって聞いているだけでドキドキしてしまう。セクシーさが絶妙。正直来栖翔くんに対してセクシーって感情を抱くと思ってなかったので、すっかり私は来栖翔のキスの相手になっちまってんだなって思った。でも後ろで「すいちゅー!」って言ってる翔くんを聞くと、変わってないなぁとも思えて嬉しくなる。

 

 

 

 

 

最後に、総括。

 

 

 

ありがとう〜〜〜〜!!!アメリカの心臓外科医〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

あえてブックレットを読む前に色々書いたんだけど、見たら答えが全部書いてありました。最高でした。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

  

音がデケェ上映と音が綺麗な上映

 

地元で再び入国ゲートが開かれた。

うれしい……うれしいよ……仕事が終われば会いにいけるんだぜ……?

というか、単純に一年のうちの3分の1を入国させてもらえてるってすごいことじゃないか??もはや入国じゃなくて帰国って言ってるオタクたちが増えてきてるのとっても楽しい。移住権ほしいよな、わかるよ。

まぁ私はThe peggies遠距離恋愛を聴きながら遠距離恋愛を想像するのが好きなので絶対入国って言い続けますけど(は?)

 

今更になって王国のことを書き始めるとか遅いと思う方もいるとは思うが、今回書き始めたのには訳がある。

 

そう、今回、この辺境の地でウルティラと爆音映画祭の同時開催が行われた。県をあげてのお祭り騒動になっても良いと思うのだが、あいにく世の中はハロウィンムード。地味ハロウィンまで開催される始末。

 

ということで、今日は1日で別開催を2つ見られるという夢のような体験をした熱に溺れたままレポを書こうと思う。音響に関するネタバレしまくるので、これから体験される人はぜひご自分で体感していただきた。

 

 

まず、先に体験したのは爆音上映。

土曜日にウルティラとのはしごを企画していたのだが、爆音上映が4日間限定ということもあって、フライングにフライングを重ねて木曜日に入国した。

正直“爆音”なんて名前がついていることもあって、バカデカサウンドで鳴るだけでしょ?アホだから音がでかけりゃ楽しいと思ってる私にはちょうどいいかな、なんて考えていた。そもそもこの地ではとっくに入国ゲートが閉じられていたので、電車で通える範囲で入国できることが嬉しかった。

 

わくわくしながらシアターに入ってすぐ目に入ったのは、スクリーンの下に配備されたスピーカーたち。余裕で小学3年生ぐらいの高さはある(正直あんま覚えてないけどめちゃデカかった)。

そこで私は察する。

おいおい、これはただのお遊びじゃねぇな、と。

私小学生からずっとカナル式イヤホン愛好家だから鼓膜も聴覚もとっくに瀕死になっちまってるんだが、いよいよとどめを刺されるんじゃないかとドキドキした。それぐらいガチのセットだった。

席は後方の中央寄りの右。久々のキンブレの動作確認と、時間が遅かったため、帰りの電車を調べて待っていた。両サイドは埋まっていた。

特別上映ということで映画予告がなく、いきなり音也と嶺二と瑛一の挨拶がはじまる。その時点ではあまり音の違いに気づけなくて、あれ、思ったよりも変わらないかも。なんて思っていた。

 

そして舞台はロンドンへ。そのあたりから爆音のすごさが出てくる。鳴り響く靴音、車掌のホイッスルが鼓膜をビリビリと刺激する。

そして各アイドルが一人ずつでてくるときのBGMが流れ始めて、「音也ー!」と叫んだとき、あまりにも両サイドが静かすぎてびっくりしてしまった。

しかし、見ている限りでは声を出していそうな雰囲気。ここで、爆音がまじで爆音すぎてその場の応援の声が全然聞こえないことに気づく。

え、まじ?そんなでかいの?そうそうに鼓膜やられた?

頑張って隣の声を聞こうと思ってやっと聞き取れるぐらいで、通常の公演より音がでかいのだと体感した。

 

そして、ファンプレ。音が大きい分、ST☆RISHのおみ足が見えてきたあたりの静かなところが強調されて、ファンプレを歌い出した瞬間、泣き崩れそうになるぐらい鳥肌がたった。

みんなの歌声がいつもよりもはっきりと届いて、一気に感情が高まる。キンブレを振るのも、応援するのも忘れてしまうぐらい音に圧倒された。歓声もすごい。でもちゃんと歌声が聞こえる。

若干のパニックになりながら、それでも精一杯応援して、たくさん推しを眺めて、心の中で「これ生きて帰れるんか?」って本気で考え始めた。

 

そして案の定、カルナイのアカペラで心臓がギュって握りつぶされる。

いやアカペラばちくそキレ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

カミュの低音も藍ちゃんの高音もめちゃくちゃ響いて、ここでも再び泣きそうになる。

そしてギター!お前!めちゃくちゃかっこいいな!!??間奏部分で改めて感じてしまった。ザ・ワールド・イズ・マーーーーーイン!!!!!!

 

からの、個人的に一番好きな曲、GIRA×2 SEVEN。

この曲はいつもよりドラムの音がはっきり聞こえて、かつAメロBメロのバックサウンドが割と静かな曲なので、サビとの緩急も引き立って、GIRA×2の楽しさも100倍。サックスめちゃくちゃエロい。

結構大きめの声でギラギラしても全然平気なの最高に楽しい。隣の大和担(たぶん)も狂ってた。楽しかった。

 

その後も音の大きさに圧倒されながら、めちゃくちゃ楽しんだ。

全体を通して、ライブ感が強くて本当にマジラブキングダムのために企画されてるんじゃないかってぐらい相性がよかったと思う。

実際のアイドルの現地に行ったことのある方ならわかると思うが、現地は案外隣の人の声を聞くのって大変で、それぐらい音がでかい。その感覚だった。

 

 

 

続いては、ウルティラ。

 

マチュピチュか?ってぐらい山奥の中にできたアウトレットにウルティラがあるときづいたのは、各地でイオンシネマでウルティラ上映やるぞ!と話題になったときだった。まさかこんな田舎にウルティラなんぞないだろうと甘い気持ちで検索かけたら、あった。マチュピチュに(倒置法)

バスにのってアウトレットに向かうと、今から峠を通過するからバスが揺れるんで注意してくれよな!ってアナウンスが流れるぐらいはマチュピチュ

ウルティラが地元にあると知ったとき、私の少ない人脈を駆使して、そしてオタクの裏アカの数だけあるメアドを駆使して、ウルティラやってくれーーー!と脅迫メールを送りまくった。
その甲斐あって、2週間のうち1週間はウルティラ上映が確定して、歓喜した。私も生きてるって実感できたよ、レンくん。

 

こりゃあチケット戦争大変だ、と、あの血で血を洗った午前0時のチケット戦争を思い出しながら、久々の感覚に血が騒いで、ワクワクしながらまっていた。
しかし、344席という地元では過去最大の規模で開催された割には中央にしか人がいなくてあっさりチケットが取れてしまって、少しがっかり。まぁマチュピチュだしな……
行きたいけど行き方わかんないっていうプリンセスのためになら、主要駅からのプリンセス・エンジェル限定のマチュピチュ入国ゲートご案内ツアーも企画できるから、来ることがあれば声かけてくれよな!


それはさておき、ウルティラの通常の放映との違いについて。
真ん中より少し後方の左寄りの席を取った。歓声も結構聞こえる。
ウルティラの良いところは、細かいところまで音が聞こえるところだと感じた。歓声がいつもより近くで叫んでるように聞こえるから、現地のアリーナ席にいるような気分になれるし、ハモリパートまで鮮明に聞こえる。一つ一つ細かいところまで拾いやすい音質だった。マイボーイのくだりが特にわかりやすい。マイボーイ、割と人数いた。

ライブ、というよりかはライブビューイングをしている感覚が近いかもしれない。より映画という体感が強い気がした。それだけ音質は綺麗だし、画面も大きい。普通の上映とは全然違った。ウルティラも迫力があるのだが、いかんせん爆音を聞いてしまうと、そっちの迫力がすごすぎて、綺麗な音だな、という感想のが勝ってしまう。それでもはっきり聞こえる歓声を楽しむことができたし、アイドルの息遣いの一つ一つまで耳を凝らして聞くことができるから、違った魅力があって面白い。新たな発見が多いのは、ウルティラの方かも。

 

特にウルブラの始まる時のブレス。あれは普通の上映でも鳥肌がたつけど、ウルティラだとまるで隣で吸ってるんじゃないかと思うぐらい綺麗に聞こえる。さすが立体音響を謳うだけあって、音が降ってくるような体感なので、彼らの音楽をはっきり楽しみたい時には、ウルティラ前方はめちゃくちゃ楽しいと思う。

あとレンくん担として、レンくんが軽く笑って話し出す時の笑い声がはっきり聞こえて、隣で笑ってるのかと思った。夢女大興奮事案。レンくん担は是非聞いてみて。

画質も良かったし、画面が明るく感じた。ライビュ気分を味わいたい人には本当におすすめ。超楽しかった。

 

 


総括
ライブ感が強いのは 爆音上映
新しい発見が多いのは ウルティラ上映

 

どっちも魅力があってすごく楽しかった。

開催してくれた109シネマズ 、そしてイオンシネマ、本当にありがとうございました。

ぜひまたやってくれよな!!!!!!!!!!